何故?小腸には病気が少なくて、大腸には病気が多いの?
これには
「免疫」と
「腸内細菌」が密接に関わってます。
「小腸がん」や「小腸炎」という病名を聞いたことがある人は少ないと思います。
小腸が病気になりにくい最大の理由は、「小腸には多くの免疫細胞が集まっているから」です。
また、「小腸の表面にある細胞は、絶えず新しい細胞に置き換わっているから」ということも、小腸の病気が少ない理由として挙げられます。
免疫を担当する細胞にはT細胞、B細胞、樹状細胞、マクロファージなど数多くの細胞があります。
これらの細胞が連携しあうことによって、非常に複雑な免疫制御機構が成り立っているのです。
一方大腸はほかの臓器と比較して病気の発生頻度が高いと言われています。
例えば「大腸がん」は日本で最も患者数の多いがんと言われています。
大腸で病気が発生しやすい理由として、「腸内細菌」が挙げられます。
腸内細菌の中には私たちの健康を害する悪玉菌がいるからです。
例えばクロストリジウム・ディシフィルという悪玉菌は、非常に重篤な腸炎を引き起こします。
また、フソバクテリウム属という種類に分類される細菌は、潰瘍性大腸炎や大腸がんとの関連が指摘されています。
このほかにも、腐敗物質と呼ばれるアミンやインドールなども腸内細菌によって作られます。
もちろん大腸で作られる
腐敗物質の量は、食事内容や腸内細菌バランスによって変わります。
ただ、発生源である大腸が体の中で最も高濃度であることに違いありません。
大腸の病気を予防するためには腸内細菌のバランスを整えておくことが非常に重要であることがわかります。
特にビフィズス菌や乳酸菌、酪酸菌といった善玉菌は、
酢酸や乳酸、酪酸などの物質を作ることにより、腸内環境を整えてくれます。また、これらの物質には
腸壁のバリア機能を高める作用もあります。そのため、大腸だけでなく体全体の健康維持にもつながるのです
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