日本国内における精神疾患の最大の原因はなんですか?
日本国内における精神疾患の最大の原因はなんですか?
精神疾患の成り立ちをBio-Psycho-Social(生物・心理・社会)モデルという仮説で説明することがあります。元々の生物的な素因(遺伝的要因を含む)に心理社会的な影響が加わり疾患が生じるという捉え方です。
このモデルの理解を深めてもらうために私はこのモデルを「車の故障」として患者さんやご家族に説明します。車体がBio(特に脳)、運転手がPsycho、走る道がSocialです。元々の車体(脳)の特性に、運転手の運転の仕方、道の選び方が加わった結果として、車体(脳)になんらかの故障が生じ、運転手の要望や道の求める状況に合わせて車を走らせることが出来なくなってしまった状況を発病と捉えます。
元々故障の生じやすい車体として生まれた場合、運転の仕方や走る道に細心の注意を払っても残念ながら発病してしまうことがあるかもしれませんし、元々車体は頑丈に生まれてきたとしても、その後の運転の仕方が荒かったり、車体の特性に合わない道を走らせ続けていれば発病する可能性も出てくるわけです。
そのような仮説を前提とした際、私は日本国内における精神疾患の最大の原因は「学校教育」だと考えております。
現状の日本の学校教育は、生徒がみな比較的故障に強い国産車として生まれており、道路渋滞、砂利道、高速道路等、どのような道であっても運転マニュアルをしっかり身につければ必ず走り切れる。走り切れないのは運転の教え方、あるいは運転手の努力が足りないからだ。という考えが前提にあるように思います。
そのような環境にF1カーのような車体の特性を持った生徒が入学したとします。この子は道路渋滞は苦手だし、砂利道も走れません。しかし、高速道路を走らせれば素晴らしい才能を発揮します。
その際、未だ多くの教育者はこのような判断をするのです。「高速道路をこれだけ速く走れるなら、道路渋滞や砂利道だって努力すれば必ず走れるようになる」と。
その子は、得意な高速道路を走る時間を削られ、その分の時間を渋滞や、砂利道を走る為の時間に充てられます。
その子が自分の車体の特性よりも周りの期待に応える事を望む「良い子」であれば、先生の教えを忠実に守れば守るほど調子を崩すでしょう。一方、自分の車体の特性をよく知る子であれば、自分の車体を守るために学校に行かないという選択を取ります。後者の場合、子どもの特性に理解を持つ親であれば学校の要請に対して子どもを守る盾となり得る可能性はありますが、多くの親は自らも過去に身につけた学校教育に洗脳されていますから、この状況を問題と捉えます。結果、私のいるような場所に連れて来られてしまうことになります。
学校に限らず、会社等社会の組織は今現在も学校教育の影響を多く受けております。部署が変わり仕事内容が合わずに不調を来す方に対して「前の部署であれだけやれたのだから、ここでだって出来ないはずないだろう」と捉え、努力を促します。復職の際は、一旦その部署に戻ってしばらく勤務出来なければ異動できないといったおかしな慣習で復職が滞るかたも多くいらっしゃいます。
ある程度自分に合わない環境と感じていても、努力や気合いで乗り切れるという人は、幸いにもその方の車体(脳)は「その程度の負荷では壊れない程度の平凡な車体(脳)」であったという事であり、どんなに努力をしても結果を残せない、あるいは努力をすればするほど具合が悪くなるという車体(脳)の特性を持つ人も少なからず存在する事をご理解いただればと思っています。
精神科を受診する方は、平凡な車体(脳)を持つ人が特別になろうとして調子を崩すよりも、特別な車体(脳)を持つ人が平凡になろうとして調子を崩すことの方がはるかに多いと感じています。
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精神疾患と個性による違いを『車の故障』に例えて非常にわかりやすい
今度僕もこんな感じで説明しよう。
2020/02/14 車の故障の下敷きをつくってみました