【対談まとめ】小島葬儀店×磯子区のお店
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左から:小島葬儀店 内藤碧海さん、アートルームルミエール もちづきももかさん
「お葬式をする場所」という静かなイメージが強い葬儀店。どこか敷居が高く、日常では訪れにくいと感じる方も多いかもしれません。
しかし、横浜市磯子区にある「小島葬儀店」のホールには、子どもたちの元気な歓声とご家族の明るい笑顔が溢れていました。
2025年の初開催で大好評を博した、根岸のアート教室「アートルームルミエール」との藍染体験ワークショップ。第2弾となる今回は、夏休みという季節にあわせて開催されました。
前回の「異業種としての共通点の発見」というステップを経て、2度目となる今回は「地域への定着と広がり」という確かな手応えが生まれています。
地域で子どもたちの創造力を育むアートルームルミエールから見た「小島葬儀店」という場所の価値、そして藍染と葬儀哲学に通底する「正解のない表現」の尊さについて、小島葬儀店の内藤碧海さん・恵梨子さんご夫妻と、アートルームルミエールのもちづきももかさんにお話を伺いました。

夏休みの陽射しが眩しい午前中、小島葬儀店のホールには次々と地域のご家族連れが集まってきました。
今回の藍染ワークショップでは、午前中に来場した方の半数が「葬儀店に来るのも、ルミエールのイベントに参加するのも初めて」という初参加の方々でした。
チラシや口コミをきっかけに集まった人々で、ホール全体が和気あいあいとした温かい空気に満たされました。
──第2回目となった今回の藍染ワークショップですが、普段の教室とは異なる「小島葬儀店」という空間で行ってみて、子どもたちや参加者の方々にどんな様子が見られましたか?

小島葬儀店 内藤さん:
当日はBGMをかけ、子どもたちが楽しそうに走り回る温かい空間になっていました。
ご葬儀の場は「怖い」「敷居が高い」と思われがちですが、実際に足を運んでもらうことで「楽しくて安心できる場所なんだ」と知っていただけたことが本当に嬉しかったですね。
普段のご葬儀だと「子どもが走り回ると申し訳ない……」と遠慮される親御さんも多いのですが、ここなら「全然大丈夫!」と言える雰囲気があります。
ご家族で楽しい思い出を作れる場所だと思って来ていただき、いざという時にも「一度行ったことがある場所だ」とお子さんも安心してくれたら嬉しいです。

ルミエール もちづきさん:
アートルームルミエールのような教室やアトリエは、さまざまな材料や設備が揃っているからこそ湧き出るアイデアがあります。
一方で、普段はご葬儀をされている本来厳かな小島葬儀店の空間は、自分自身の内面に向き合って集中して取り組むことがしやすい環境だったと感じています。
お子さまはもちろんですが、大人の方もじっくりこだわって制作されている様子がとても印象的でした。

──他業種という立場から実際に空間を使ってみて、どのような魅力を感じられましたか?
ルミエール もちづきさん:
本当に笑顔が集まる素晴らしい空間だと思います!ものづくりのワークショップを定期的に開催している葬儀屋さんはなかなかないと思うので、地域の方々にとっても葬儀店を身近に感じる素晴らしい機会になっているのではないでしょうか。
「葬儀店=静寂と悲しみの場」という従来のイメージを覆すように、ホールに響く明るいBGMと子どもたちの賑やかな足音。
静けさと落ち着きを兼ね備えた本来の厳かな空間だからこそ、かえって自分の内面や手元に深く没頭できるというもちづきさんの指摘は、葬儀店という空間が持つ新たな潜在価値を鮮やかに再発見させてくれました。


会場には作品づくりのためのビー玉や染め具が用意され、参加されたご家族がテーブルを囲みます。
第1回の開催を経て生まれたルミエール側の工夫が、本番のTシャツを染める前に行われた「小さな布での試作練習」でした。
この事前ステップがあったことで、参加者の作品づくりは驚くほどスムーズで創造的なものへと変化していました。
──今回は本番のTシャツを染める前に、小さな布やビー玉を使って「練習」ができる配慮をルミエール様が用意されたそうですね。

小島葬儀店 内藤さん:
あの配慮には本当に感動しました!一度小さな布で「こう縛ったらどうなるか」を試せたおかげで、子どもたちが本番で自信を持ってスムーズにって、開いてみるまでどうなるかわからない面白さがありますよね。
でも、どんな染まり方をしても「それが味になる」と肯定してもらえる自由な世界観がある。
これって、私たちが普段行っているご葬儀の事前相談と本質的に同じだなと感じたんです。
どうなるか分からないけれど、想いを聴きながら一緒に形にしていくプロセスそのものが大切なんだと改めて気づかされました。

ルミエール もちづきさん:
藍染体験の中で、参加者の方々が自分の感覚で自由に作品を作り上げていく姿は本当に素敵でした。
私は基礎的な「ビー玉を1つ入れて縛るとこんな模様になりますよ」とお伝えするだけなのですが、「じゃあ、ビー玉をいくつか入れてみたらどんな模様になるだろう?」と参加者の方が自ら疑問を持って試される場面が印象的でしたね。
ちなみに、小島葬儀店の内藤さんやお父様も藍染にすっかりハマって、たくさん制作していただけて嬉しかったです(笑)。
小島葬儀店 恵梨子さん:
私自身、普段の子育てや仕事の中で、ついつい物事を「型」にはめてしまいがちなところがあるんです。
予定外のことがあると焦ってしまったりして……。
でも、型にとらわれず自由に表現を楽しむ子どもたちのハツラツとした姿や、どんな出来上がりも優しく受け止める藍染の世界に触れて、深くハッとさせられました。
子育てにおいても、ご葬儀のご相談においても、「こうしなければいけない」という型を押し付けるのではなく、「その人らしさを引き出し、ありのままを大切に受け入れること」の尊さを学ばせていただいた気がします。
ご家族それぞれにしかない「色」を、私たちがしっかり引き出していきたいですね。
「どんな出来上がりも味になる」という藍染の世界観と、型にはめず「その人らしさ」を大切にする葬儀・子育ての哲学。
一度練習して工程をイメージし、納得感を育むプロセスは、事前相談でお客様の不安を和らげ、後悔のないお見送りをサポートする小島葬儀店の姿勢と見事に重なり合っていました。
藍染体験の合間には、作品を見せ合いながら大人同士の会話も自然と弾みます。
参加した親御さんからは「近くにこんな気軽に立ち寄れる場所があるなんて知らなかった」「子どもが自由にのびのび遊べて楽しそう」といった声が寄せられました。
日常の延長線上にあるこの温かい交流こそが、小島葬儀店とルミエールが地域に根付かせようとしている「新しい居場所」の姿です。
──磯子区根岸という地域において、日常的なイベントを通じて幅広い世代の繋がりを生み出していきたいという小島葬儀店様の想いについて、どう思われますか?

ルミエール もちづきさん:
いざという時に安心して頼れるご葬儀屋さんが近所にあることは、地域の皆さんにとって本当に心強いことだと思います。
デジタルやテクノロジーが当たり前になり、スマホ一つで何でも解決できる時代を生きる中で、現代では自分で深く考え、自分の手で何かを作り上げるというリアルな体験が少なくなりつつあります。
だからこそ「葬儀屋さん×アート」という異色のコラボレーションを通して、自分自身やご家族とじっくり向き合うきっかけを一緒に創れたら嬉しいですね。

小島葬儀店 内藤さん:
ワークショップのような体験って、やろうと思えばご家庭で通信販売などを使って材料を揃えればできなくはないんです。
でも、準備や片付けの大変さを考えると、家庭だけではなかなか一歩を踏み出せないですよね。
だからこそ、私たちがルミエール様のような地域のお店とタッグを組んで「外からのきっかけ」を提供することが大切なんだと思っています。
ご葬儀の場だけに留まらず、子どもから高齢者の方まで誰もが過ごしやすい街にしていく。
自分の街に信頼できるお店があり、互いに支え合える関係で、楽しく温かい街づくりをこれからも目指していきたいです。
ご葬儀に関しても、街全体で顔の見える関係性ができていれば、大げさに構えることなく「いつもの知っている人」に安心して任せてもらえるようになりますから。

ワークショップの終盤、染め上がった色とりどりのTシャツを手に、満足そうな笑顔を見せるご家族たち。
一広げごとに異なる世界で一つだけの藍色の模様が、ホールいっぱいに広がっていました。
この小さな体験の積み重ねが、地域の人々の心を繋ぐ確かな架け橋となっています。
──最後に、この記事を読んでいる磯子区の皆さまに向けてメッセージをお願いします。
ルミエール もちづきさん:
アートやものづくりを通して、人との繋がりやコミュニケーションが豊かな街になったらいいなと思っています。
自分たちの手で何かを作り出す楽しさを知ってもらいながら、地域の中で温かい輪を広げていきたいです。
今後ともよろしくお願いします!
小島葬儀店 内藤さん・恵梨子さん:
私たちは地域の方々の支えがあってこそ、こうして日々歩んでいくことができます。
ご葬儀という人生の大きな節目はもちろんですが、日常のふとした瞬間にも気軽に立ち寄れて、何でも相談できる「地域の温かい居場所」でありたいと思っています。
これからも地域の皆さんと手を取り合いながら、この磯子の街を一層盛り上げていきたいですね!
単発のイベントで終わらせず、第2弾として継続開催することで、小島葬儀店は「非日常の緊張する場所」から「家族の笑顔が集まる安心の居場所」へと確実に進化を遂げていました。
「ゆりかごから最期まで」、磯子の街で暮らす人々の人生と日常に優しく寄り添う小島葬儀店とアートルームルミエールの挑戦。
地域の未来を彩る2社のコラボレーションに、今後もぜひご期待ください!
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次回のイベント情報につきましては、小島葬儀店の公式SNSや地域情報サイト「まいぷれ」にて随時お知らせいたします。
ぜひチェックしてみてくださいね。

根岸駅のすぐ近くに拠点を置き、従来の型にはまった絵画教室とは一線を画す独自のアプローチで、子どもたちの自由な発想と創造力を育んでいる教室です。
代表を務める青山絵美加さんの「決められた答えを追うのではなく、子どもたち自身が目標を描き、0から1を生み出す力を養ってほしい」という強い想いから開設されました。
現在は講師のもちづきももかさん達とともに、枠にとらわれない自由なものづくりを中心に、子ども一人ひとりの感性を引き出す指導を行っています。

昭和初期の創業以来、横浜市磯子区で地域密着の歩みを重ねてきた葬儀社です。
「ご遺族の想いに寄り添い、真心を尽くしたご葬儀を」という想いを胸に、温かみのあるアットホームな家族経営を続けています。
近年では最期の日を迎えるためだけでなく、生前から自分らしい人生を豊かに楽しむための「終活」セミナーや体験型ワークショップにも精力的に取り組んでいます。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。