まいぷれ編集部が行く!イソカナ活動日記♪
磯子区でホタル観賞ができる場所をご紹介します
ライター:磯野 八景

みなさんは、夜の森へ出かけたことはありますか。
ちょうど夏に入るこの時期にしか見ることができない絶景があります。
それは、暗闇に瞬くホタルの光。
今回は、自然が織りなす神秘の光、ホタルを見に出かけましょう。
みなさんは、ホタルという言葉を聞くと“光る”イメージをもたれる方が多いかと思います。ですがその光は、一年のうちほんの1ヶ月にも満たないとても短い期間でしか見ることができません。
ホタルの一生は、7月が終わる頃、水辺の苔や草に産み付けられた卵から始まります。9月にふ化をし、水中で幼虫期を過ごします。このとき小さな芋虫のような容姿でセリなどを食べるカワニナを食べ3月までの約半年間を過ごします。
6回ほど脱皮を繰り返しようやく地表の柔らかい土の中でさなぎになります。
そして、いよいよ6月。成虫になったホタルが夜空を飛び回り光で仲間とコミュニケーションをとり交尾する相手を見つけます。しかし、成虫のホタル寿命は1週間にも満たないとも言われ、この間、ほとんど何も食べずに次の世代へ命を残し旅立っていくのです。そう思うととても儚く尊い光に思えます。
そもそもホタルは、お尻の先端手前の節に発行器というものがあります。簡単な原理ではないのですが光の素となるのルシフェリンという酵素と結びつき変化を受ける物質があり、これにルシフェラーゼという酵素とアデノシン三リン酸とが反応しオキシルシフェリンを作り出されることで光るとされています…何を言っているのかさっぱりわからなくなってしまいますが、自然界に存在する物質で電気エネルギーとは異なる生物が放つ光ということに間違いはありません。

みなさんは、ホタルの光を見に行こうと考えたときどんな山奥を想像しますか。泊まりがけでなければ見られないのかと考える方も多いと思います。しかし、その貴重なホタルの光を身近に観察できるスポットがあります。それが磯子区と港南区にまたがる久良岐公園です。
この久良岐公園で見られるゲンジボタルは、住宅地に囲まれた環境の中で自然に生息し観察できるホタルとして日本でも数少ない珍しい事例の場所となっています。
また、この久良岐公園には昔からホタルが生息していたのですが、年々ホタルが減っているとの声からホタルに合った生育環境の改善に取り組みホタルの数を復活させた公園でもあります。ホタルの生息には、静かできれいな水があることがとても重要なのです。
9月~3月長い幼虫期を過ごす水辺。
ゴミ一つ落ちていない久良岐公園には、ホタルの生育環境が整えられています。
久良岐公園へのアクセスは、磯子駅、根岸駅、上大岡駅、弘明寺駅からバスで行くことができます。公園の最寄りのバス停は2つ。藤の木中学校側にある入口の「笹堀」と汐見台中学校側にある入口の「久良岐公園前」です。駐車場も完備されていますが汐見台中学校側の入口にしかありません。
車椅子やベビーカーで来られる際は、藤の木中学校側の入口を使用すると段差や坂道がないので安心して移動できます。
ホタルは、園内の大池の近くにあるトイレの目の前のピクニック広場から観察することができます。

大池側の園内マップです。

こちらが大池。日が沈みはじめ公園が夕日に染められていきます。
ホタル鑑賞は、いつもが好条件とは限りません。ホタルが好むベストな気象条件や時間帯とホタルがびっくりしないよう基本的な鑑賞マナーがあります。
★気象条件
・気温が20度以上の生暖かく感じ、曇りで風のない夜。
★時間帯
・日が暮れた夜19時過ぎごろから飛び始め20時台がピークと言われています。
★鑑賞時のマナー
・ホタルは光を嫌がります。懐中電灯やスマートフォンの光、フラッシュを使用した撮影はしないよう細心の注意をしましょう。
・大きな音に敏感です。ひそひそ声で楽しみましょう。
・ホタルを捕獲、触らないよう温かく見守りましょう。
・その他、虫除けスプレーなどを使用せず園路から柵の外に出ないようにしましょう。
※久良岐公園では、ホタルの鑑賞ができるエリアの園内灯を調整しているので足元にはくれぐれもご注意ください。
それでは、ここから自然の闇に浮かび上がる神秘的なホタルの光を少しご覧ください。

空中に浮いている黄緑色の発光体がゲンジボタルです。光がついたり消えたりホタル同士でコミュニケーションをとります。


運が良ければ見ている人に近づいてきてくれる好奇心が旺盛なホタルも。こちらは、ホタルの光の残像を写真に収めたものです。光の筋がくっきりと分かります。

特殊な撮影をするとゲンジボタルの姿がくっきりと表れます。ピーナッツの2回りくらい小さなかわいらしい大きさです。

お尻の部分が光るのが良く見て取れます。
どんなに写真や動画でホタルの光を収めても肉眼での美しさに勝るものはありません。我々のLEDの光に追われる日常とは裏腹に、自然の闇の中でホタルが放つ儚い尊い光に何かを感じられずにはいられないと思います。
この1週間にも満たない命が織りなす光のハーモニーは、7月ごろまで見られるそうです。
みなさんもぜひ、ホタルの光の感動体験をどうぞお見逃しなく。
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