川崎屋葬祭具店の魅力を紹介!
(更新)

川崎屋葬祭具店の鈴木信之介さん(左)と小島葬儀店の内藤碧海さん(右)
横浜市神奈川区で100年以上続く川崎屋葬祭具店の後継ぎである鈴木信之介さんと、磯子区で昭和初期から続くの小島葬儀店の後継ぎである内藤碧海さん。
一見すると競合関係にある同業者同士ですが、実は「全葬連」の青年部で月に一度は顔を合わせる、とても仲の良い兄弟のような、ライバルのような、同志のような関係です。
葬儀屋の息子であり、葬儀業界という特殊な環境で働く不安や悩みを共感しあえる貴重な存在だといいます。
今回は、そんな二人に「地域との繋がりと、これからの葬儀のあり方」について語っていただきました。

横浜市神奈川区六角橋で創業100年以上の歴史を持つ老舗川崎屋葬祭具店の鈴木さん。
全葬連青年部のメンバーとして、業界の信頼性向上と協力関係の構築に積極的に取り組んでいます。 「あたたかいご葬儀」をモットーに、鈴木さんはフィットネストレーナーとしての経験を活かし、心のこもった葬儀を提供。一人ひとりに寄り添ったサービスを提供しています。

横浜市磯子区に根差し、昭和初期の創業以来、地域の方々からの信頼も厚く、安心して任せられる存在です。
「真心を込めたご奉仕の心で心に残るセレモニー」をモットーに、一人ひとりに寄り添ったサービスを提供しています。
内藤さんは業界の未来を担う立場として、青年部のつながりを重視し、7月には全国の青年部メンバーを神奈川に招待するイベントも主催。地域性や多様性を大切にした葬儀のあり方を追求し、同業者との協力関係を築きながら業界全体の発展に貢献しています。

鈴木さん(川崎屋葬祭具店): 全葬連の青年部で月に1回お会いしています。内藤さんのことは普段「おにい」って呼んでるんですよ。8歳も年が違うのに、一度も敬語を使ったことがないくらい仲良くさせてもらってます。
内藤さん(小島葬儀店): プライベートでも飲みに行ったりしますし、青年部のメンバー6人ぐらいで「今度はスノーボードに行こう」なんて話もしています。本当に友達みたいな感じですね。
内藤さん: 家(家業)の話を友達にしても、ポカンとされちゃうんですよ。でも同じ業界だから共通の話題があって、すぐ打ち解けることができました。
鈴木さん: サラリーマンじゃなくて自営業だから、仕事がうまくいかないと生活に直結する不安もある。そういう深い話ができる相手がいるのは本当に大きいです。みんな会うと「最近どう?」から始まるんです。そこが友達とは違うところですね。
葬儀業界という特殊な環境で働く不安や悩みを共感しあえる貴重な存在だという二人。同志でもあり、ライバルでもある関係性を築いています。
全葬連(ぜんそうれん)とは、経済産業大臣の認可を受けた日本最大の葬祭専門業者団体で、正式名称を「全日本葬祭業協同組合連合会」といいます。全国各地にある57の葬祭事業協同組合が連合した組織で、北海道から沖縄まで1,100社以上の優良な葬儀専門業者が加盟しています。
── お二人が所属されている「全葬連」について教えてください。
鈴木さん: 実は、葬儀屋を始めるのに特別な資格は必要ありません。国家資格でもないし、葬儀業を行うのに許可も要らない。だからこそ、葬儀業界を健全に発展させていくため、信頼性向上を目指す葬儀社同士の集まりが全葬連なんです
内藤さん: 全国規模で展開している、葬儀業界の組合団体としては一番大きな組織です。経済産業省の認可も受けています。ただし、お金を払えば誰でも入れるというわけではなく、きちんとした基準があります。

内藤さん: いきなり全葬連には入れないんです。まず、全葬連に加盟する前に、神奈川県の葬儀組合に加盟する必要があります。さらにその前に、横浜の組合から入る必要もある。つまり「横浜→神奈川→全国」という段階を踏んでいく仕組みです。
鈴木さん: しかも加盟するには必ず紹介が必要で、組合員の許可がないと入れません。
その辺の葬儀屋さんが「組合に入りたいんですけど」と言っても、まず僕ら神奈川の組合加盟店が話し合って、決めることになります。お金を払ったところで入れるかとそうではないんです。
鈴木さん: 一級葬祭ディレクターの資格試験を運営しているのも全葬連なんです。ある程度の基準がはっきりしているので、信頼の証明になると思います。
内藤さん: 全国ネットワークを活かした地域間の連携が大きなメリットです。
鈴木さん:先月も三浦市でのご葬儀を希望されたお客様に、現地の信頼できる葬儀社をご紹介しました。全国どこにでも加盟店がいるので、自信を持って紹介できます。

内藤さん: 自社だけにいる時より情報量が圧倒的に増えました。似たような規模でも、社員を増やしたいところもあれば、人件費で困っているところもある。社長が力を持ちすぎて息子さんがやりづらいという悩みもあったり。いろんなパターンを知ることで、改善点も見えてきます。
鈴木さん: 業界トレンドとか最新情報が入ってくるのがいいですね。
仲間意識が強いので「加盟していない葬儀屋には負けたくない」という気持ちが芽生えて、仕事への刺激になっています。心の寄り所みたいな感じにもなりますね。
内藤さん: 簡単に言うと、後継者が入るところです。現役の社長は親の方の組織(全葬連)に所属していて、私たちのような比較的年齢が低い人が入るのが青年部ですね。私なんかまだ息子の立場なので、親は上の団体にいるけど、私はその上の団体には基本的に顔を出すことはありません。同じ会員だけど立場が違うんです。
鈴木さん: 年が近い人同士で結束を深めようという認識ですよね。ただ、今は「青年部」と言っても青年がほとんどいない状態なんです。神奈川で20人ぐらいの中で、僕らのような世代は6人ぐらいしかいません。

内藤さん: 横浜・神奈川は全国的に見ても稀な状況です。今はM&Aが問題になっていて、社員さんが代表として継がれるか、息子さん娘さんが社長を引き継ぐかというところで、後継者として継ぐ人が本当に少ないんです。
鈴木さん: 逆に言うと、今のおじさんたちの世代は、僕らぐらいの年の時、同じ世代で何十人もいたわけですよ、青年部として。でもそれがどんどん後継者もいなくなって、息子さんはいるんですけど、この業界に入ってなかったりとか、そういう人も多いので、逆に青年部がない県もあるぐらい今となっては深刻な現状ですね。
内藤さん:もしそういう興味がある人、顔を出してないから出しづらい人がいたら、そういう人たちに向けてもっとPRしていかないといけないかな、と思っています。実際、息子として働いてはいるけど組合には顔を出してこない人もいるし、本当に後継者がいない人もいる。本当はもうちょっと増やせるはずなんです。そこを増やしていきたいですね。

鈴木さん: 僕の中では同志でもあり、ライバルでもあります。結局、小島葬儀店が調子良かったらもやっとしますし(笑)。経営してるという観点から見ると、「そっち盛り上がってんな、こっち大したことないな」とか思う。
内藤さん: この業界を良くしていこうという共通の志があるので、どちらかというと「同志」の方が強いかな。
ただ、組合では私が役員をやっているので立場が違う面もあります。プライベートでは仲間、組合では上司みたいないろんな面がありますね。

鈴木さん: 本当に大手にやられますよ。小さめの葬儀が主流になってきている。この最近まで一日葬なんて今普通に聞く言葉ですけど、全くなかったんです。
やっぱりコロナをきっかけに一気にポンって出てきて、結局小さくやるから葬儀がまたちっちゃくなるし、単価も下がるし。
内藤さん: 昔はこの辺りに川崎屋さんしかない、小島しかないという時代だったので、お客さんも当たり前に来てくれました。でも今は本当にたくさんあります。徒歩30分圏内だけでも10件ぐらいあるんじゃないでしょうか。どう呼び込むかが大事になってきています。
鈴木さん: 正直、昭和の時代の大規模な葬儀に戻ってほしいです。売上の単価が全然桁違いなので(笑)。
でも現実的には、変な業者に頼んでほしくないですね。やっぱり変な業者がありふれてるんで、うちに相談してきた時に「あの時の葬儀は最悪だった」とかいう話って結構あるんです。葬儀ってやり直しがきかないから、頼んじゃったらもう終わりなんです。なので、後悔のない葬儀にしてほしいですね。
内藤さん: もっと地域性や多様性が出てくればいいなと思います。大手さんの影響で、どんどん葬儀自体が均一になってきてるような気がするんですね。A、B、Cのプランで、火葬だったら家族葬だったら、というふうに。でも家族ごとの思いや形があるので、もっとその人らしい葬儀にしてほしいですね。

鈴木さん: 金額だけで追いかけて、結果的に後悔するような葬儀にはしてほしくありません。僕らじゃなくても構いませんが、本当にちゃんとした信頼できるところを選んでほしいですね。一生に一度の大切な機会だからこそ。葬儀ってやり直しがきかないから、頼んじゃったらもう終わりなんです。
内藤さん: 時代の形が変わっても、柔軟に対応しながら個性を出していければと思います。町の葬儀屋になんで頼むかという理由を、ちゃんと見出せるようにしていきたいです。地域のつながりは絶対に捨ててはいけないと思っています。
まいぷれ編集部より
この対談を通して、お二人の温かな人柄と、競合でありながらも互いを支え合い、業界全体をより良くしていこうとする姿勢が印象的でした。大切な人生の節目である葬儀だからこそ、地域に根ざし、一人ひとりに寄り添ってくれる葬儀社の存在は心強いものです。全葬連という組織を通じて、全葬連という組織を通じて、私たちが安心して任せられる葬儀社を見つけられることもわかりました。
地域を支えてきた二人が語った“葬儀の本質”と“これから”についても語っていただきました!
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