塾講師仲間でよく言うことですが、受験を高校野球にたとえれば、高校受験は県予選、大学受験は甲子園大会のようなものです。その甲子園で、国公立合格は準決勝進出、早慶上理がベスト８あたりでしょうか。するとMARCHはベスト１６？では、仮に偏差値５３の大学受験を考えた場合、生徒側からすれば「なんとかなりそう」な印象を持つかもしれません。でも各県の代表がそろう甲子園では一試合勝つことがとても大変なことは想像に難くありません。一回戦に勝って、やっと半分に残れるのですから、それで偏差値５０です。ということは二回戦に勝つつもりでないと偏差値５３には合格できないのです。
何が言いたいのかというと、中位、下位にいる生徒さんは「そもそも能力が低い」というよりも、「受験に対する意識が甘い」のです。先ずはそこを改善しないことにはどうにもなりません。もし改善できるなら、大学受験の指導をしている実感では、高校三年間やり方を間違わずに勉強に取り組めばほとんどのお子さんはMARCHに合格することが可能だと思います。なぜならMARCHの出題は、高いレベルにはありますが、大学受験で要求されている知識があれば対応が可能だからです。（第3回につづく）