地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、横浜市神奈川区の地域情報サイト「まいぷれ」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

横浜市神奈川区の地域情報サイト「まいぷれ」横浜市神奈川区

企業訪問

石川屋ふとん店 眠りのアドバイザーとして

六角橋商店街仲見世の老舗ふとん店

2016/06/07

六角橋商店街に半世紀

社長の石川清貴氏
社長の石川清貴氏
石川屋ふとん店は1950年、現社長である石川清貴氏のご尊父である先代が大口で開業、翌年に現在地の六角橋に店を移した。「六角橋商店街にはふとん店がなかった」(石川清貴社長)。以来、半世紀を超える歴史を六角橋に刻んだ。

一昔前は、ふとんといえば100年の歴史がある綿ふとんのことで、一般家庭では財産のひとつだった。70年代に入り、綿一辺倒から、量産化の時代になり、様々な既製品の寝具が出回るようになる。そして羽毛ふとんが登場、商品の差別化が明確になる。

「ふとんは作るのは面白いのですが、経営は厳しいですね。80年頃に西川チェーンに入り既製品の販売もするようになりました。もちろん、これまでのようにふとんも作りますし、羽毛ふとんのリフォーム、ふとんの丸洗いもします。10年前までは綿の加工もしていましたが、綿ふとんは減る傾向にあり、現在は協力工場に委託しています」 羽毛ふとんのリフォームは、どういう状態になると必要なのでしょうか。 「リフォームは、生地が切れた、汚れた、羽毛がしぼんでしまったといったときに対応します。」

家業から企業へ

石川社長は国家資格の寝具製作技士一級を取得、羽毛ふとんアドバイザーである。

「現在は眠りの相談所として、お客様の眠りのアドバイスをメインに、お客様にあった寝具をご紹介しています。大きな寝具店だとノルマがありますが、うちのような個人経営のお店だとノルマがないので無理に商品をお勧めすることはいたしません」

眠りのアドバイスとは。 「まず、その人の健康状態をチェックします。健康か、未病か、病気かを判断し、お客様の体に合った寝具を紹介します。枕も様々な種類がありますが、高価な枕より体格に合ったものをお勧めします。ご夫婦で違う枕を使われることもありますね」

洋式寝具も扱っていますか。「ベッドも扱っていますが、和式のふとんは、日々の上げ下ろしが健康によい影響を与えます」

後継者問題はどうでしょうか。「私のところは、長男が継ぐといっているので安心しています」

最後に、今後の計画、課題はいかがでしょうか。「これは息子が考えればいいことですが、家業から企業への脱皮を図ることが課題です」
石川屋ふとん店
所在地:横浜市神奈川区六角橋1-10-11